2014年重大事件事故の全真相|佐世保・池袋・御嶽山から犯人の現在まで総まとめ
2014年は、自然科学と先端研究の両分野においても、従来の常識を根底から覆す出来事が連続しました。
2014年9月27日午前11時52分、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が突如として噴火しました。紅葉シーズンの好天に恵まれた正午前、山頂付近に多くの登山者が密集していた時間帯を直撃し、死者58名、行方不明者5名という戦後最悪の火山災害となりました。発生したのはマグマの上昇を伴わない「水蒸気噴火」であり、前兆となる地殻変動が極めて微小であったため、事前避難を呼びかける噴火警戒レベルの引き上げが間に合いませんでした。この悲劇を契機に、全国の火山に監視カメラや地震計が増設され、気象庁による「噴火速報」の新設など、登山者向け情報伝達が抜本的に強化されました。
一方、科学界を揺るがしたのが理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)によるSTAP細胞不正問題です。1月に英科学誌『ネイチャー』に掲載された論文は、「細胞を弱酸性溶液に浸すだけで万能細胞に初期化される」というノーベル賞級の大発見として世界中で絶賛されました。しかし直後から画像データの切り貼りや流用などの疑義がネット上で告発され、理研の調査委員会が研究不正(捏造・改ざん)を認定。7月に論文は正式撤回され、共同著者であった笹井芳樹副センター長の自死という痛ましい結末を迎えました。過度な成果主義とPR先行型の組織ガバナンスが招いた科学界の失墜は、研究倫理の見直しを世界規模で迫る契機となりました。