半陰陽を公表した有名人の真実|Dsdの医学的背景と噂の真相
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かつてタブー視されていた身体の多様性について、自らの社会的影響力を使ってカミングアウトする海外セレブが増加しています。その代表格が、シャネルやディオールなどのショーで活躍するベルギー出身の世界的ファッションモデル、ハンネ・ギャビー・オディール(Hanne Gaby Odiele)です。彼女は2017年、アンドロゲン不応症(AIS)であることを公表しました。男性ホルモン(アンドロゲン)を受容する器官の働きが弱く、染色体は46,XY(一般的に男性型)でありながら、女性としての外見を持って誕生した当事者です。
オディールは公表時のインタビューで、10歳の時に同意のないまま潜在精巣の摘出手術を受け、18歳で膣再建手術を強いられた辛い過去を赤裸々に告白しました。「身体に異常があるわけではないのに、秘密を抱えさせられることが最も苦痛だった」と語り、同様の手術を幼少期に強制される子どもたちを保護するための啓発活動を続けています。
歴史を遡ると、両性具有の有名人実例として最も克明な記録を残したのが、19世紀フランスのエルキュリーヌ・バルバン(Herculine Barbin)です。出生時は女性として育てられ、後に医師の診察によって身体的特徴から男性への戸籍変更を命じられたバルバンは、社会的な孤立とアイデンティティの引き裂きに苦しみ、30歳の若さで命を絶ちました。バルバンが遺した手記は、後に哲学者ミシェル・フーコーによって編纂され、近代社会が押し付ける性別二元論の暴力性を告発する歴史的文献として知られています。
日本国内に目を向けると、芸能人がエンターテインメントとして公表するケースは見当たらないものの、当事者団体「ネクスDSDジャパン」や啓発活動を行う一般の当事者たちが自らの体験を発信しています。自著『インターセックスの真実』を著した橋本秀樹氏のように、染色体や性器の多様性とともに生きる現実を語る活動が、医学と社会の架け橋となっています。