本田圭佑の歴代髪型と変遷!金髪と専属美容師の真相&再現術
本田圭佑のヘアスタイルを語る上で欠かせないキーパーソンが、東京・南青山のヘアサロン「Ambesten(アンベステン)」の代表を務める専属美容師の林勲(はやし いさお)氏です。2008年頃に出会って以来、本田の髪型はほぼ林氏の手によってのみ生み出されてきました。
かつてメディアを騒然とさせたのが、ロシアのCSKAモスクワやイタリアのACミラン時代、さらにはメキシコやオーストラリアでプレーしていた際、わざわざ日本から林氏を現地へ呼び寄せて散髪を行っていたという報道です。一部週刊誌やネットニュースでは「1回の散髪代と渡航費で100万円超」「年間ヘアカット代は1,000万〜2,000万円に達する」とセンセーショナルに報じられ、贅沢批判の対象にすらなりました。
しかし、林氏本人の証言や本田自身の当時の回顧録を読み解くと、この行動の本質が「単なるセレブの道楽」ではないことが明白になります。
本田が求めたのは、およそ3週間に1度という厳格なサイクルでのメンテナンスでした。ハイトーンのブリーチ毛は、根本がわずか数ミリ伸びただけで清潔感を損ない、精悍なシルエットが崩れます。激しい運動で大量の汗をかき、世界中の高解像度カメラにアップで抜かれるプロアスリートとして、ミリ単位のブレも許さないコンディション管理を己に課していたのです。
異国の地で言葉のニュアンスが通じにくいローカルの理髪店に身を任せるリスクを避け、頭の骨格、毛流れ、髪の生えグセ、さらにはその時々のメンタル状態まで完全に把握している林氏を現地へ招聘する。移動費や宿泊費を含めた金銭的コストを支払ってでも、自身のトレードマークである「完全無欠の戦闘態勢」を維持することへの自己投資でした。本田にとってヘアカットとは、スパイクを磨き上げ、肉体をパンプアップさせるのと同等の「プロフェッショナルの義務」だったと言えます。