ブロッコリーの水洗いはNg?農家直伝の正しい洗い方と汚れ激落ち裏ワザ
下処理の段階で多くの方が迷うのが、「切る前に洗うのか、小房に切り分けてから洗うのか」という問題です。ネット上には諸説が入り乱れていますが、栄養学と調理科学の観点から明確な結論が出ています。
小房に切ってから洗うと「ビタミンCが大量流出」する
結論から言えば、ブロッコリー下処理の基本は「切る前に株ごと丸ごと洗う」ことです。
ブロッコリーは可食部100gあたりレモン果汁を上回る約140mgのビタミンCを含んでいます。しかし、ビタミンCは水に溶け出しやすい水溶性ビタミンの代表格です。房を細かくカットした状態で水に浸けると、無数に増えた断面からビタミンCやカリウム、うま味成分がどんどん水中に溶け出してしまいます。栄養価と風味を損なわないためにも、必ず「丸ごと洗浄した後にカットする」工程を守る必要があります。
ただし、「どうしても中まで目視で確認しながら個別に洗いたい」という場合は、切った直後にザルに入れ、流水を張ったボウルで10秒程度サッと潜らせる程度に留めるのが鉄則です。
捨ててはならない茎(軸)の正しい下処理
蕾ばかりに気を取られがちですが、ブロッコリー茎の洗い方と下処理も味を大きく左右します。実は茎の中心部は花蕾部以上に甘みがあり、食物繊維やビタミンCが凝縮されています。
- 流水とスポンジで表面の泥を洗浄:茎の表面には土埃が付着しているため、流水下で手や野菜用ブラシを使って洗い流します。
- 切り口の変色部分を薄く切り落とす:収穫から時間が経って乾燥・酸化した最下部の切り口を数ミリカットします。
- 外側の硬いスジを厚めに剥く:茎の表面近くには口当たりの悪い強固な繊維層が走っています。皮むき器(ピーラー)や包丁を使い、外皮を2〜3ミリほど厚めに削ぎ落とします。内部の半透明でみずみずしい淡緑色の芯が現れたら、短冊切りや輪切りにして加熱調理に回します。