採血で倒れる原因とは?迷走神経反射の予防と事前申告の極意
SNSやコミュニティ掲示板などを検証すると、「採血ごときで気分が悪くなる自分が情けない」「健康診断の列で倒れてしまい、恥ずかしくてトラウマになった」という当事者の切実な声が数多く見られます。特に真面目で周囲への配慮を過剰に意識する人ほど、「針が刺さる前後に違和感を覚えても、作業を止めるのが申し訳なくて我慢してしまう」傾向が顕著です。
しかし、採血を担当する看護師への相談実態を取材すると、現場の認識は受診者の懸念とは正反対です。医療現場における最大のインシデント(事故)は、気分の悪化そのものではなく、「座位から崩れ落ちて床や什器に頭を強打する転倒外傷」です。あるベテラン看護師は次のように証言します。
「気分が悪くなることは生理現象ですので、医療従事者は誰一人として迷惑だとは思いません。一番怖いのは、我慢して突然意識を失い、椅子から転落して頭を打ってしまうことです。『少しでも気分が悪くなりやすい』と事前に教えていただければ、最初からベッドに横になって採血できますし、お互いにとって安全で最もスムーズです。」