虫歯じゃないのに歯の激痛?3割潜む意外な病名と夜間の緊急対処法
診療時間外や深夜に激痛に見舞われ、痛みを今すぐ抑えたい切迫した状況において、まず実践すべき応急手当と絶対にしてはならない禁忌事項をまとめました。
激痛時の安全な緊急対処法
- 頬の外側から濡れタオルで穏やかに冷却する:氷を直接当てる、あるいは痛む歯に直接氷を含む行為は神経を過敏に刺激するため厳禁です。濡れタオルや冷感シートを頬の外側から当て、局所の血流を穏やかに抑制してください。
- ぬるま湯による穏やかな含嗽(うがい):歯周ポケットや歯間に挟まった微細な異物が刺激となっている場合があります。刺激の少ないぬるま湯で優しく口をすすぎ、清潔を保ちます。冷水や熱湯は激痛発作を誘発します。
- 上半身を高くして安静を保つ:横になって頭を低くすると、頭部や顎への血流が増加して血管内圧が上がり、拍動性の痛みが急激に増悪します。枕を高くするか、ソファにリクライニング姿勢で腰掛けて夜を明かすのが賢明です。
絶対にやってはいけないNG行動
痛む歯を指や舌で執拗に押したり揺らしたりする行為、入浴・飲酒・激しい運動は体温上昇に伴い痛みを爆発させます。また、正体不明の痛みに対して市販薬を用法・用量を超えて過剰乱用することは、消化管出血や薬物乱用頭痛(MOH)を引き起こすため固く禁じられています。
夜間の救急窓口・専門診療機関の探し方
痛みが全く抑えられない、あるいは意識が朦朧とするほどの苦痛がある場合は、自力で朝を待つ必要はありません。以下の公的機関・医療相談ルートを活用してください。
- 救急安心センター事業(#7119):専門の看護師や医師が24時間体制で待機しており、症状から救急車の要請が必要か、今すぐ受診可能な当番医(休日夜間歯科診療所など)があるかを的確に案内してくれます。対応エリア外の場合は「#8000」(小児)または管轄消防本部の救急案内ダイヤルを利用します。
- 地域歯科医師会の休日夜間救急歯科診療所:各都道府県や政令指定都市の歯科医師会が運営する救急診療拠点では、夜間や日祝日でも応急処置が受けられます。
- 左側の顎・歯の激痛に加え、息苦しさ・胸の圧迫感・吐き気がある場合:狭心症や急性心筋梗塞による関連痛の疑いが高いため、歯科ではなく躊躇なく119番へ連絡し救急車を要請してください。