イチゴや桜も仲間?バラ科植物の共通点と果物一覧・アレルギーの真相
人間が食用としている温帯系果樹の大部分はバラ科に集中しています。日本で日常的に親しまれている代表的な食用バラ科植物を整理すると、その圧倒的なシェアに驚かされます。
【主なバラ科の食用果物・ナッツ一覧】
- 仁果類(花托が肥大化するタイプ):リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、マルメロ、カリン、ビワ
- 核果類(中心に固い種子ができるタイプ):モモ、ネクタリン、スモモ(プラム)、アンズ(アプリコット)、ウメ、チェリー(サクランボ)
- 集合果・低木果類:イチゴ、ラズベリー(フランボワーズ)、ブラックベリー
- 種実類(種子の仁を食べるタイプ):アーモンド
特にユニークなのがイチゴがバラ科である理由とその果実構造です。私たちが普段「果実」として食べている赤く甘い部分は、実は花の中心にあった花托が大きく膨らんだ「偽果(ぎか)」です。表面についているゴマ粒のような小さな粒々の一つひとつこそが、植物学上の本当の果実(そう果)であり、中に種子が入っています。一方、リンゴは中心の芯の周囲にある果肉の大部分が花托の発達したものであり、構造の差こそあれ、同じ器官の変形によって豊かな食味がもたらされています。