「地球は青かった」は誤訳?ガガーリン名言の真相と肉声記録の全貌
では、人類初の宇宙飛行船ボストーク1号のキャビンから、ガガーリンは実際にどのような肉声記録を残していたのでしょうか。ロシア政府が機密解除した公式フライトログおよび音声交信テープには、臨場感あふれる詳細な発言が記録されています。
打ち上げの瞬間、ロケットが点火した際に彼が叫んだ言葉はあまりにも有名です。
「Поехали!(ポイェーハリ!/さあ行こう! 行くぞ!)」
そして軌道投入後、宇宙空間から地球を見下ろした際の無線通信において、地球の色彩について具体的に次のように語っています。
ロシア語原文:
「Небо очень и очень темное, а Земля голубоватая. Все очень хорошо видно.」
日本語直訳:
「空はとても、とても暗く、そして地球は青みがかって(薄青く)見えます。すべてが非常にはっきりと見えています。」
代表的な英語表記:
「The sky is very, very dark, and the Earth is bluish. Everything can be seen very clearly.」
ガガーリンが用いたロシア語「голубоватая(ガルバヴァータヤ)」は、単なる原色の「青(синий)」ではなく、「淡い青色」「水色を帯びた」という繊細なニュアンスを持つ形容詞です。漆黒の宇宙空間と対比された、大気の層が放つ柔らかな青の輝きを、彼はありのままの言葉で報告していました。