地域おこし協力隊はやめとけ?給料・人間関係の闇と失敗防ぐ定住戦略
総務省の統計調査では、地域おこし協力隊の任期終了後の同一地域への定住率は約65%前後と公表されています。この数字だけを見ると「3人に2人が定住に成功している」ように映りますが、数字の表面だけを鵜呑みにするのは危険です。
現場の実態を追跡すると、任期直後はそのまま地域に残ったものの、1〜2年後に収入不足や人間関係の限界から静かに転出していく「2次流出」が少なくありません。実質的に5年以上その土地で経済的に自立し、生活を維持できている人の割合は、公表データよりも一段低いのが現実です。
活動内容の現実においても、募集要項に書かれた耳触りの良いフレーズと日々の業務には大きな乖離があります。
協力隊の募集形態には、大別して「ミッション型(明確な業務指定)」と「フリーミッション型(自由提案型)」の2種類が存在します。
- ミッション型:「特産品の開発・販路開拓」「観光協会の運営」「農業・林業の技術継承」など、やるべき業務が明確。日々の活動に迷いにくい反面、地域の既存利害関係者との調整業務に忙殺されやすい。
- フリーミッション型:「地域の活性化につながること全般」「起業に向けた活動」など、自由度が高い。一見魅力的に見えるが、行政側がノープランである場合が多く、自己管理能力と営業力がないと何も成果を出せないまま任期満了を迎える。
起業に成功している元隊員の多くは、地域おこし協力隊の活動を「3年間の猶予期間がついた有給起業準備プログラム」と冷徹に位置付けています。任期中の給与を生活費として確保しながら、活動費で設備投資や資格取得、人脈構築を行い、任期終了時には地域の補助金や空き家を活用して複数のスモールビジネス(民泊、飲食、Web制作、一次産業の直販など)を組み合わせる「複業農家・ナリワイ型」のライフスタイルを確立しています。