どこからが生命か?生物を定義する3つの要素と最先端の知見

どこからが生命か?生物を定義する3つの要素と最先端の知見とは一体何なのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

だが、この3つの条件を突きつけると、必ず突き当たる巨大な壁がある。それがウイルスの存在だ。ウイルスは遺伝情報を保持し、宿主細胞に侵入すれば爆発的に増殖する。しかし、自前の代謝系を持たず、細胞膜のような単独で自立した膜構造も作らない。単体ではただの「物質」として結晶化すらしてしまう。

従来、多くの学者はウイルスを「生命と無生物の境界に位置する化学物質」と位置づけてきた。しかし、近年の研究で細胞並みの巨大なゲノムを持つメガウイルスやミミウイルスが相次いで発見され、この常識は揺らぎ始めている。自発的に一部の代謝関連遺伝子を持つ巨大ウイルスの姿は、生命と物質の連続的なグラデーションを私たちに見せつけているのだ。

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