【東大研究で判明】満月と地震に関係はある?科学データが明かす衝撃の真相

【東大研究で判明】満月と地震に関係はある?科学データが明かす衝撃の真相について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

なぜ月や太陽の運行が、固い地殻を破壊する引き金になり得るのでしょうか。その根底にあるのは「潮汐力(起潮力)」と「潮汐応力」の物理メカニズムです。

月と太陽、そして地球が一直線上に並ぶ「新月(朔)」と「満月(望)」の時期、互いの引力が重なり合って海面を大きく引き上げます。これがいわゆる大潮です。海水が動く「海洋潮汐」だけでなく、地球の硬い岩盤そのものも月の引力によって引っ張られ、1日に数十センチメートル単位で伸縮を繰り返しています。これを地球潮汐と呼びます。

プレート境界の断層面には、プレートの沈み込みによって数百年単位で凄まじい歪みエネルギーが蓄積しています。その圧力は数千万から数億パスカルという途方もない規模です。これに対し、月の満ち欠けが断層面に及ぼす潮汐応力の変動は、わずか数千パスカル程度。割合にすれば全体の1万分の1から数万分の1に過ぎず、大気圧の微小な変化と同レベルです。

しかし、限界まで引き絞られた弓にほんの僅かな風が当たっただけで矢が放たれるように、「すでに臨界点に達し、いつ滑り出してもおかしくない断層」にとっては、この数千パスカルの微細な応力変化が、初期微小破壊を超巨大な本震へと急拡大させる決定打となり得ます。満月や新月が地震をゼロから作り出すのではなく、ギリギリの均衡を崩す「最後の一撃」として機能するというのが物理的な実情です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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