なぜ津市の国宝・専修寺に参拝者が絶えない?御影堂と如来堂の見どころを徹底解説

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境内を歩く際、まず注目すべきは両堂を繋ぐ「通天橋(つうてんきょう)」と呼ばれる渡り廊下の構造です。靴を脱いで堂内へ上がると、外部の喧騒が遮断され、張り詰めた静寂と線香の芳香が漂います。高田本山専修寺の見どころは、外観の堂々たる骨格だけでなく、内部に張り巡らされた職人たちの執念の技にあります。

御影堂の中心に安置されているのは、真宗高田派の開祖である親鸞聖人の木像です。宮殿(くうでん)と呼ばれる厨子のような荘厳な空間に鎮座し、その左右には歴代の上人たちの肖像が並びます。見上げるほど高い天井を見渡すと、巨大な欅の丸太梁が幾重にも組み合わされており、江戸前期の建築技術が地震や台風をいかに受け流す構造を模索していたかが生々しく伝わってきます。

如来堂に足を踏み入れると、視界は黄金色の輝きで一変します。本尊の阿弥陀如来立像を取り囲む彫刻群は、江戸時代中期の彫刻師・諏訪和四郎らの手によるものです。外陣から内陣を覗き込むと、欄間に施された透かし彫りの龍や鳳凰が、今にも動き出しそうな立体感で迫ってきます。建築史の研究者が「日光東照宮の華麗さと、京都の寺院が持つ静謐さが見事に融合した空間」と評する通り、東西の宮大工の技芸が一身田の地で激突・融合した結果がこの伽藍なのです。

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