フェルメール作品が放つ魔力の正体|現存37点と光の技法を徹底解剖
Q1:フェルメールの作品は日本国内の美術館でいつでも見られますか?
A1:残念ながら、日本国内の美術館に常設所蔵されているフェルメール作品は現在1点もありません。過去に個人コレクターが所有していた時期もありましたが、現在真作と認められるすべての作品は欧米の主要美術館およびコレクションが保有しています。そのため、日本国内で実物を鑑賞するには、海外の美術館から作品が特別に借用される企画展の開催を待つ必要があります。
Q2:フェルメール現存作品数はなぜ35点や37点など資料によって数が違うのですか?
A2:一部の作品について、現在も美術史家や研究機関の間で「フェルメールの真作か、それとも工房の弟子や追随者による模倣作か」という真贋(帰属)論争が続いているためです。例えばワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵の『フルートを持つ女』は、近年の詳細な科学調査によって「工房の作(本人の手ではない)」と判定された経緯があり、展示館や編纂するカタログ・レゾネ(全作品目録)の見解によって作品数のカウントに差が生じます。
Q3:初心者が名画を鑑賞する際、最初に注目すべきポイントはどこですか?
A3:まずは「画面左側の窓から差し込む光の当たり方」と「影の色彩」に注目してください。フェルメールの室内画の多くは左側に窓が配置されており、光が壁や床、人物にどのようなグラデーションを描いているかを見るだけでその巧みさが分かります。影の部分にも黒ではなく、フェルメール・ブルー(青)や反射光の色彩が忍ばされており、濁りのない透明感を感じ取ることができます。