特浴とは?一般浴との違いや機械浴の種類・対象要介護度を徹底解説
特浴、特にストレッチャー浴の介助は複数のスタッフが連携し、厳格な安全手順に沿って進められます。
入浴前後のバイタルチェック手順
入浴は身体に大きな負荷を与えるため、入浴前には必ず体温・血圧・脈拍・血中酸素濃度(SpO2)を測定します。血圧が極端に高い(収縮期160mmHg以上など)場合や発熱(37.5度以上)がある場合は、看護師の判断により清拭や部分浴へ変更するリスク管理が徹底されます。
ストレッチャー浴の標準的な介助手順
1. 移乗・脱衣:ベッドからストレッチャーへスライディングシート等を用いて水平移動し、脱衣後に肌をタオルで保護しながら浴室へ搬送。
2. 洗身・洗髪:ストレッチャー上でシャワーマットを用い、全身を洗浄。湯温(適温38〜40℃)を介助者が手首などで事前確認。
3. 浴槽へのドッキング・入湯:ストレッチャーと浴槽を確実にロック接続し、電動昇降または自動給湯で入浴。入浴時間は心臓への負担を考慮し3分〜5分程度に留める。
4. 出湯・着衣:お湯を排水しながら昇降させ、速やかに水滴を拭き取り保温。皮膚の観察と保湿ケアを行い着衣へ。
看護師・介護士が確認すべき皮膚観察項目
特浴対象者は自ら不快感を訴えられないケースが多いため、脱衣時に褥瘡(床ずれ)の有無や発赤、皮膚の乾燥、皮下出血、浮腫(むくみ)、創傷がないかをくまなくチェックします。入浴中の表情の変化(苦悶様顔貌やチアノーゼ)を見落とさない観察眼が現場には求められます。