まだ捨ててる?さつまいものつるの食べ方完全版!簡単下処理と絶品レシピ
「さつまいものつる」として流通・調理されている部位の多くは、正確には茎から葉へと繋がる葉柄(ようへい)と呼ばれる柄の部分だ。畑一面に広がる葉とつるは、芋を収穫する際に膨大な量が刈り取られるが、これを廃棄してしまうのは食材価値の観点から見て極めて損失が大きい。
実際に口にすると、その食感はフキとインゲンの中間のような小気味よい歯ごたえがあり、噛むほどにほのかな甘みと野趣あふれる香りが広がる。青臭さは加熱と調味によって消え去り、出汁や調味料の旨味をスポンジのように吸い込む特性を持つため、煮物や炒め物において主役級の存在感を発揮する。
さらに注目すべきは、その驚異的なさつまいものつる栄養効果だ。農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)をはじめとする研究機関の分析によると、つるおよび葉の部分には、抗酸化作用を持つポリフェノール(クロロゲン酸やカフェ酸誘導体)、目の健康維持に役立つルテイン、さらに整腸作用を促す不溶性食物繊維が凝縮されている。ビタミンCやビタミンE、カリウム、カルシウムなどのミネラル群もバランスよく含まれており、現代人の野菜不足を補う高機能食材としての評価が確立されている。