高木ブーに再婚相手はいる?浮上した噂の真相と娘夫婦との最新生活
高木ブーさんの結婚観を語る上で絶対に外せないのが、1962年に結婚した最愛の妻・喜代子(きよこ)さんの存在です。喜代子さんとの歩みは、まさに昭和の芸能史における苦楽を共にしたドラマそのものでした。
結婚当時、高木さんはまだ売れないジャズ・ハワイアンミュージシャンであり、生活は困窮を極めていました。毎日の食事にも事欠くような極貧生活の中、喜代子さんは文句ひとつ言わず内職や家計のやりくりで夫を支え続けました。1964年にいかりや長介さんに誘われてザ・ドリフターズへ加入した際も、「あなたの好きな音楽を続けられるなら」と背中を押したのが喜代子さんでした。1969年に『8時だョ!全員集合』がスタートし、一躍国民的スターへ駆け上がってからも、高木さんは浮ついたスキャンダルとは無縁で、仕事が終われば真っ先に自宅へ帰る筋金入りの愛妻家として知られていました。
しかし、幸福な家庭に過酷な試練が訪れます。1990年代初頭、喜代子さんに脳腫瘍が発覚したのです。医師から余命宣告を受けるほどの重病に対し、高木さんは芸能活動の合間を縫って病院へ通い詰め、自宅療養に入ってからも献身的な介護を続けました。テレビ番組の過密スケジュールでどんなに疲労困憊していても、妻の手を握り、声をかけ続けたといいます。
壮絶な闘病生活の末、喜代子さんは1994年、58歳という若さでこの世を去りました。32年間に及ぶ夫婦生活の幕切れでした。妻を失った喪失感は計り知れず、高木さんは当時、深い悲嘆に暮れました。当時の手記や特番インタビューの中で、高木さんは次のような切実な心情を吐露しています。
「僕の人生で、喜代子以上の女性に出会うことはあり得ない。貧乏だった頃から僕を信じてくれた妻への感謝は、一生かかっても返しきれない」
この揺るぎない想いこそが、その後の人生において高木さんが法的な再婚を選ばず、喜代子さんとの思い出を胸に生き続ける最大の精神的支柱となっています。