歌舞伎中村家の家系図2026|中村屋と成駒屋の血縁と現在を徹底解説
中村屋を取り巻く相関図をさらに広げると、成駒屋と萬屋との深い結びつきが浮かび上がってきます。成駒屋の中心である八代目中村芝翫(元・中村橋之助)は、十八代目勘三郎の妻・波野好江さんの実弟にあたります。つまり、六代目勘九郎や七之助にとって芝翫は「母方の叔父」であり、芝翫の3人の息子(橋之助・福之助・歌之助)とは「従兄弟(いとこ)」の関係にあります。
妻の三田寛子さんが支える成駒屋の三兄弟と、中村屋の勘九郎・七之助は、舞台上でも共演が多く、互いに切磋琢磨する盟友です。かつて七代目芝翫が守り抜いた品格ある芸風を受け継ぎ、成駒屋は伝統的な時代物歌舞伎の重鎮としての地位を堅持しています。
さらに萬屋の二代目中村獅童もまた、中村屋と強固な血の繋がりを有しています。獅童の父である初代中村獅童(小川三喜雄)は、十七代目中村勘三郎の甥にあたるため、十八代目勘三郎と二代目獅童は「従兄弟同士」です。獅童が歌舞伎界で役がつかず苦しんでいた若手時代、手を差し伸べて数多くの舞台に引き上げたのが十八代目勘三郎でした。
獅童は自著や特番インタビューの中で、「勘三郎の兄貴がいなければ、今の役者・中村獅童は存在しなかった」と公言しています。近年では、獅童の長男・陽喜と次男・夏幹の初舞台に際しても中村屋一門が温かく見守るなど、屋号の垣根を越えた一族の連帯は現在も色褪せることなく続いています。