ゴルフカート死亡事故はなぜ起きる?衝撃の真相と施設の責任を徹底解説
インターネット上の掲示板やSNSでは、「ゴルフカートにはシートベルトがないからゴルフ場が悪い」「ゴルフ場内は私有地だからお酒を飲んで運転しても法律違反にならない」といった誤った言説が散見されます。しかし、法的な実態と現場のリスク管理基準はまったく異なります。
まずシートベルトに関してですが、公道を走行しない一般的なゴルフカートは道路運送車両法の適用除外となるケースが多く、法律上の装着義務は課されていません。ゴルフカートは乗降頻度が極めて高い乗り物として設計されており、ベルトの脱着がプレー進行を阻害するという商業的理由からも、長年設置が見送られてきました。しかし、オープン構造であるがゆえに、カーブでの遠心力や急停止時に搭乗者が車外へ投げ出される危険性が常に存在します。近年では安全意識の高まりを受け、後付けの2点式シートベルトやサイドバーを導入するコースが増加しています。
さらに深刻なのが「飲酒運転ゴルフカート」の問題です。「私有地だから道路交通法は関係ない」という言説は法的な誤謬を孕んでいます。ゴルフ場内の道路であっても、不特定多数の車や人が自由に行き交う実態があれば「みなし道路」として道路交通法が適用される可能性を排除できません。仮に刑事上の道交法違反に問われない私有地環境であったとしても、民法上の不法行為責任においては、飲酒運転は「重大な過失(重過失)」と認定されます。酒気帯び状態で運転し事故を起こした場合、ゴルファー保険や施設賠償責任保険の免責事由に該当し、数千万円の損害賠償を全額自腹で背負うという破滅的な結末を招くことになります。