『鬼滅の刃』の怪台詞「お労しや」とは?元ネタと意味・黒死牟の悲哀を徹底解剖
「お労しや」というフレーズの発祥は、吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』の終盤に描かれたエピソードです。作中屈指の実力者である十二鬼月・上弦の壱「黒死牟(こくしぼう)」と、その双子の弟であり「始まりの呼吸」を生み出した天才剣士「継国縁壱(つぎくに よりいち)」の再会シーンで登場します。
不老不死の鬼となり、最強の力を求めて数百年生きてきた兄の前に現れたのは、すでに80歳を超えて老境に達した弟・縁壱でした。人間としての寿命をとうに超え、皮膚は衰えながらも研ぎ澄まされた気迫を放つ縁壱が、涙を流しながら兄へ投げかけた言葉が「お労しや 兄上」です。
圧倒的な力を得て頂点に君臨していたはずの黒死牟に対し、弟が抱いた感情は恐怖でも怒りでもなく、純粋な「憐憫」でした。この劇的な対比と感情のすれ違いが読者に強烈な衝撃を与え、作品を代表する名場面として語り継がれています。