韓国の米軍基地は撤退する?2026年最新の現状と平沢移転の真相

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在韓米軍基地の将来を占う上で、軍事戦略以上にシビアな摩擦を生み出しているのが在韓米軍の駐留費用負担を巡る交渉です。韓国政府は平沢基地の建設費用(総額約100億ドル超)の9割以上を負担した実績を強調し、応分の責務を果たしていると主張してきました。しかし、米国内の「同盟国フリーライダー論」を掲げる政治勢力にとっては、毎年の維持管理費や韓国人従業員の給与負担を定めた特別協定(SMA)の増額こそが政治的アピールの材料となっています。

ここで見落としてはならないのが、米韓相互防衛条約の果たす役割と、その条文構造です。1953年に締結された同条約は、第4条において「合衆国の陸海空軍を大韓民国の領土内及びその付近に配備する権利」を定めています。注意すべき点として、北大西洋条約(NATO)第5条のような「集団防衛の自動参戦条項」とは異なり、各国の憲法上の手続きに従って行動する旨が記されている点です。

それにもかかわらず在韓米軍が圧倒的な抑止力として機能してきた理由は、最前線に近い平沢や烏山(オサン)に米軍が常時展開していることで、北朝鮮が韓国を攻撃した瞬間に必然的に米兵の死傷者が発生し、米本国が全面介入せざるを得なくなる「トリップワイヤー」の抑止心理が成立していたからです。しかし、部隊の後方集約が進み、さらに米中対立によって在韓米軍を「朝鮮半島限定」から「東アジア全域(台湾海峡など)への展開部隊」へと転換したい米側の思惑が強まったことで、防衛費用の分担問題は単なる金銭の多寡を超え、「どの脅威を最優先で防衛するための費用なのか」という同盟の根本的目的を巡る主導権争いへと発展しています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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