ハンドホールとは?マンホールとの決定的な違いや規格サイズ・設置基準を徹底解説についての疑問解決ガイドをお届けします。
設計や積算、施工の現場では、設置空間の制約や配線規模、経済性に応じてハンドホールとマンホールを厳密に使い分けます。国土交通省の電気通信設備工事共通仕様書や各電力会社・通信キャリアの規格をベースに、両者の実務的な違いを比較表に整理しました。
項目ハンドホールマンホール現場での使い分け・判断基準作業員の立ち入り不可(地上から手作業のみ)可能(内部に入って作業)作業安全衛生規則上の酸欠対策・換気設備の要否が分岐点代表的な内寸規格400×400×400mm
600×600×600mm
800×800×800mm
1,000×1,000×1,000mm1,200×1,200×1,500mm〜
内径φ1,500〜φ2,400mm以上収容する管路条数(本数)と曲げ半径(R)の制約で決定主な用途分野構内電気設備、街路灯配線、防犯カメラ、LAN・光配線、信号機下水道本管、高圧送電幹線、主要通信幹線、共同溝大口径管や多条数収容、大型接続スリーブ設置にはマンホールが必須本体重量目安(1基)レジン製:約30〜80kg
RC製:約200〜800kg数トン〜十数トン以上
(分割ブロック組み立て)小型ハンドホールは人力据付可、マンホールは大型ラフタークレーン必須材工共のコスト水準約8万〜30万円 / 箇所
(サイズ・蓋規格による)約80万〜数百万円 / 箇所
(仮設・土留め工を含む)掘削土量と道路占用の規模が桁違いに異なるためコスト格差大
ハンドホールの規格サイズは、接続する電線管の呼び径と本数、そしてケーブル許容曲げ半径によって必然的に決まります。例えば、細い通信管(外径φ30mm程度)が2〜3本通過する程度であれば内寸400〜500mm角で足ります。しかし、工場や大型商業施設の幹線として用いられる太いCVTケーブル(150sq〜200sqクラス)を通線する場合、最小曲げ半径を確保するために最低でも内寸800mm角以上、通常は1,000mm角を選定しなければケーブルの絶縁破壊を招く危険があります。
佐々木 一輝
ビジネス戦略アナリスト
Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。