河野洋平の現在|生体肝移植から24年、89歳の健康状態と肉声
河野洋平氏の政治人生を語るうえで、国内外から最も賛否両論を巻き起こし続けているのが、1993年(平成5年)の宮澤喜一改造内閣において内閣官房長官として発表した、いわゆる「河野談話(慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話)」です。
自民党右派や保守論壇からは「強制性の根拠が曖昧なまま禍根を残した」との厳しい批判を浴びる一方、アジア諸国との外交的融和や歴史認識の誠実さを評価する声もあり、評価は二分されてきました。しかし、引退後の回顧録や記念対談において、河野氏本人は「当時の状況下で集めうる証言や資料を誠実に検証した結果であり、発表に一切の後悔はない」という立場を終始一貫して崩していません。
歴代最長となる衆議院議長(2029日間)を務め上げた誇りとともに、リベラル保守としての矜持は現在も揺らいでいません。近年の防衛費増額路線や安全保障関連法制のあり方に対しても、事あるごとに「対話と外交努力を軽視してはならない」と苦言を呈しており、その姿勢は平成初期のハト派リーダーそのものです。