紅茶に合うお菓子決定版!プロが教える絶品ペアリングと意外な和菓子
アフタヌーンティーに欠かせないスコーンですが、なぜ一般的なホイップクリームやバターではなく、「クロテッドクリーム」でなければならないのでしょうか。そこには乳脂肪分の絶妙なバランスが関係しています。
一般的な生クリームの乳脂肪分が35〜45%、バターが80%以上であるのに対し、英国デヴォン州やコーンウォール州で作られる伝統的なクロテッドクリームは約60%という特殊な中間帯に位置します。この60%という脂肪分は、人肌程度の温度でスッと溶け出す融点を持ち、口の中に過度なベタつきを残しません。
温めたスコーンの割れ目に、無糖のクロテッドクリームをたっぷりと乗せ、その上に甘酸っぱいストロベリージャムを重ねます。これを一口頬張り、すぐさま熱い紅茶(適温85〜90℃)を流し込むと、口の中でスコーンの粉感、ジャムの果糖、クリームの乳脂肪、そして紅茶のタンニンが混ざり合い、即席の「最高級ミルクティー」が口腔内で完成するのです。英国人が何百年もかけて辿り着いたこのマリアージュは、まさに計算し尽くされた味覚の結晶と言えます。