『火垂るの墓』作者・野坂昭如が残した心の傷——戦争の惨禍と「妹への罪悪感」が織りなす真実の物語

今注目を集めている 『火垂るの墓』作者・野坂昭如が残した心の傷——戦争の惨禍と「妹への罪悪感」が織りなす真実の物語について、多角的な視点をご紹介しています。

野坂昭如という人物を『火垂るの墓』の陰鬱な一面だけで語ることはできない。彼は戦後の日本社会において、極めて多才で破天荒な文化人としても知られていた。「焼跡闇市派」を自称し、CMソングの作詞、歌手、テレビのコメンテーター、果ては参議院議員まで務め上げた。

メガネにサングラス、酒を愛し、時にはカメラの前で拳を交える大騒動を起こすこともあった。その破天荒な振る舞いの裏には、戦後の急激な復興と平和ボケしていく日本社会に対する強烈な怒りと違和感があった。「戦争の惨禍を忘れて浮かれる世間」に対する抗議のポーズでもあったのだ。彼は常に表現者として、表現の限界に挑み続けた。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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