インフルエンザ2022の真相|同時流行と症状の違いを徹底検証
ネット上やSNSでは、感染拡大に伴い多くの不正確な言説が飛び交いました。医療関係者の間でも特に問題視されたのが、「発熱直後の検査キット陰性を信じ切ってしまうリスク」です。
抗原定性検査は、ウイルス量が一定以上に達していなければ陽性反応が出ません。特にインフルエンザの場合、発熱から12時間未満(早い段階)では体内のウイルス量が検出限界を下回り、実際には感染していても「偽陰性」となる確率が跳ね上がります。SNS上では「キットで陰性だったからただの風邪」と自己判断し、職場や学校へ出勤・登校して感染を広げてしまう事例が多発しました。
また、「タミフルを飲めば即日熱が下がる」「ゾフルーザは危険な薬だ」といった極端な言説も事実無根です。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を止めるものであり、既に体内で起きた炎症を瞬時に消し去る解熱剤ではありません。耐性菌・耐性ウイルスの問題についても、医師の厳格な診断のもとで適切に処方される限り、過度な恐れを抱く必要はないというのが医学界の一致した見解です。