ミネラルウォーター値上げはなぜ?高騰が止まらない3つの真相を徹底解説に関する質問を徹底的にまとめました。専門的な情報をご覧ください。
消費者の身近な棚で何が起きているのかを把握するために、国内主要メーカー各社が実施したミネラルウォーターおよび清涼飲料水の価格改定の足跡を整理しました。かつては数年に一度だった改定が、現在は短期間で段階的に実施される異例のサイクルへと突入しています。
メーカー・主要ブランド詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価サントリー天然水
(サントリー食品インターナショナル)主力550mlボトル希望小売価格を段階改定。2L大容量ボトルも出荷価格引き上げを実施。長年130円前後(税抜)で推移していた小型ボトルが150円〜160円台へ。国内シェア首位の改定は小売店頭の実売価格に即座に波及。ブランド力があるため安売り抑制の基調が強まった。い・ろ・は・す
(日本コカ・コーラ)PETボトル全般および大型ボトルの出荷価格を改定。容器軽量化やリサイクル素材活用を進めつつも価格調整。実売価格で500ml前後が100円未満から120〜140円前後へシフト。ボトルを絞って小さく捨てられる設計など環境負荷軽減を前面に出す一方、原油・物流要因を企業努力だけで相殺できない実情が鮮明。アサヒ おいしい水
(アサヒ飲料)ミネラルウォーターを含む大型・小型PET製品の出荷価格を6〜10%超値上げ。ラベルレスの推進で対抗。スーパーのケース売り特売(2L×6本)が以前の500円前後から700〜800円台へ。ケース売りの価格底上げが目立ち、ディスカウントストアでの「まとめ買い格安感」が急速に縮小している。キリン おいしい免疫ケア水など
(キリンビバレッジ)飲料水ラインナップ全般の希望小売価格を改定。高付加価値機能性ウォーターへのシフトを模索。単なる水は価格防衛が難しいため、機能性表示食品など単価の高い製品群へ展開。コモディティ化した「プレーンな水」単体では採算が合わず、付加価値を付けなければ利益を確保できないメーカーの苦悩が窺える。
各社の決算資料や記者会見での発言を追うと、いずれの経営陣も「自助努力によるコスト削減の限界」を異口同音に訴えています。かつてのように「他社が上げるまで耐える」というチキンレースは完全に終わりを告げ、コスト増を速やかに店頭価格へ転嫁する方針が業界全体の共通認識となりました。
前田 葵
サステナビリティ研究家
マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。