釧路市動物園ミルク死亡の真相とは?キロル同居事故の全貌と原因を徹底解説
全国のファンに愛された人気ホッキョクグマ「ミルク」死亡の真相とは、一体なぜ悲劇は起きてしまったのでしょうか。釧路市動物園が公表した公式記録および当時の取材報道によると、事故が発生したのは2023年3月1日の午後でした。
当時10歳だったメスのミルクと、14歳のオスのキロルは、国内で危機的状況にあるホッキョクグマの血統を未来へ繋ぐため、ブリーディングローン(繁殖を目的とした貸借契約)に基づくペアリングが進められていました。2頭は以前から柵越しの「お見合い」を重ねており、互いに鼻先を近づけたり友好的なシグナルを見せたりするなど、同居に向けたステップは慎重に踏まれていました。
しかし、同日午後に屋外放飼場で行われた同居訓練において事態は急転します。柵を開放して同じ空間に入った直後は牽制し合う程度でしたが、キロルがミルクを追尾し始めたことを機に、ミルクが強いパニック状態に陥りました。逃げ場を失ったミルクに対してキロルが覆いかぶさるように組み付き、激しい闘争へと発展。複数の飼育員が即座に消火器の噴射や高圧放水、大きな金属音を立てて引き離しを図ったものの、興奮状態の猛獣同士を制止することは極めて困難を極めました。
闘争が収まり、キロルを屋内寝室へ収容した直後、放飼場に倒れていたミルクの呼吸停止が確認されました。獣医師チームによる懸命の蘇生処置も虚しく、その日のうちに死亡が確認されるという痛ましい結末を迎えたのです。