紀伊風土記の丘2026完全取材|岩瀬千塚の謎と料金・所要時間を徹底解剖
紀伊風土記の丘を訪れたなら、まず足を運ぶべきが「和歌山県立紀伊風土記の丘 資料館」です。園内から発掘された貴重な出土品を中心に、紀伊半島の古代文化を一望できる展示構成となっています。
資料館の目玉として絶対に外せないのが、重要文化財に指定されている「翼を広げた鳥形埴輪(とりがたはにわ)」です。大日山35号墳の墳頂部から出土したこの埴輪は、両翼を左右に大きく広げ、力強く飛翔しようとする瞬間を造形した極めて珍しい逸品です。全国各地で出土する鳥形埴輪の多くが羽を閉じた静止状態であるのに対し、躍動感あふれる姿は古代造形美術の傑作と称されています。
さらに見逃せないのが、同じく大日山35号墳から出土した「両面人物埴輪」です。前後に異なる表情の顔が作られたこの埴輪は、現在までのところ全国で唯一の出土例として知られています。表と裏で異なる儀礼的役割や生と死の概念を象徴していると推測されており、古代人の精神世界を探る第一級の資料です。
展示室にはこのほかにも、銀象嵌(ぎんぞうがん)が施された大刀や、細やかな細工が光る金銅製馬具、多種多様な形象埴輪(家形、盾形、蓋形など)が整然と並びます。ガラスケース越しとはいえ、細部のノミ跡や粘土の質感までクリアに視認できる展示環境が整えられています。