旧華族の末裔はなぜ現代も金持ちなのか?資産継承のカラクリを追う
東京・霞が関の超高層ビル「霞が関ビルディング」。その最上階近くに、一見すると存在すら目立たない超会員制クラブが存在する。旧華族の社交場であった「華族会館」を前身とする一般社団法人「霞会館」だ。現在も旧華族の当主やその直系家族を中心とした限定された会員によって構成されており、部外者がその扉を開けることは困難を極める。
霞会館は単なる懇親の場ではない。ここでは伝統的な冠婚葬祭の儀礼が守られているだけでなく、政財界のトップ層や皇室ゆかりの人々が自然な形で交流を重ねている。例えば、旧熊本藩主細川家の末裔である細川護熙元首相のように、旧華族の血筋は現代の政治史や文化界の頂点にも直結している。会員同士が提供し合う非公開の情報や、強固な血縁・地縁に基づいたビジネス上の相互扶助こそが、他者の参入を許さない強力な「非形財」として機能しているのだ。