なぜ突然解散?シモンズ「恋人もいないのに」誕生秘話とメンバーの現在
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女性フォークデュオの先駆けとなったシモンズは、大阪の帝塚山学院高校の同級生だった田中ユミ(田中由美)と玉井タエ(玉井妙子)によって結成されました。デュオ名は、二人が敬愛していたアメリカの世界的ポップス・デュオ「サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)」の「サイモン」に親愛を込めて名付けられたというエピソードが残っています。
二人が脚光を浴びるきっかけとなったのは、毎日放送(MBS)のラジオ番組『ヤング・歌う・レ・ポータース』のオーディションでした。類まれなハーモニーの美しさが審査員やプロデューサーの目に留まり、ビクター音楽産業(RCAレーベル)からのメジャーデビューが電撃決定します。
記念すべき発売年は1971年(昭和46年)8月5日。デビューシングルとして世に放たれたのが「恋人もいないのに」でした。本作の作曲を手掛けたのは、関西フォーク界の重鎮であり「五つの赤い風船」のリーダーとしても知られる西岡たかしです。一般公募された落合武司の詞に西岡氏がノスタルジックで親しみやすいメロディを付け、葵まさひこが繊細なアコースティック・アレンジを施しました。
発売直後からラジオのリクエスト番組を中心に火がつき、オリコンシングルチャートで最高3位を記録。累計売上は60万枚以上(公称100万枚)に達するメガヒットとなり、同年の第13回日本レコード大賞で新人賞を獲得しました。当時、男社会の色合いが濃かった日本のフォークシーンにおいて、女子高生上がりの清楚な女性デュオがトップチャートを席巻した出来事は、昭和歌謡史における重要な転換点となりました。