カピバラとヌートリアの違いを徹底解剖!尻尾と危険性の見分け方

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なぜ本来日本にいなかったヌートリアが、各地の水辺を跋扈する事態に至ったのでしょうか。その起源は昭和初期に遡ります。

1939年(昭和14年)、戦時体制下における軍用の防寒毛皮(パイロットの飛行服等)および食肉の供給源として、フランスから輸入されたのが定着の端緒です。当時は「海狸鼠(カイリネズミ)」や「沼狸(ショウリ)」と呼ばれ、国策として全国の養殖場で飼育が推奨されました。しかし、1945年の終戦とともに毛皮の軍需は消失。価値を失った養殖個体が一斉に野外へ遺棄・放逐され、生き残った個体が野生化して爆発的に増殖した経緯があります。

農林水産省の統計資料によると、ヌートリアによる全国の農業被害額は年間1億円以上で高止まりを続けています。主食とする水稲の踏み荒らしや食害に加え、レンコン、サツマイモ、ニンジン、イチゴなどの根菜・果樹が壊滅的な被害を受けています。

さらに深刻なのが「河川構造物・治水への打撃」です。ヌートリアは水面近くの土手に直径30〜50cm、奥行き数メートルから十数メートルに及ぶ複雑な横穴(巣穴)を掘り巡らせます。これにより農業用ため池の堤体や河川堤防の内部が空洞化し、大雨時に堤防が決壊するリスクが激増しています。生態系への圧迫(在来の水生植物や淡水二枚貝の激減)も含め、極めて有害な侵略的外来種として、2005年に施行された外来生物法に基づき特定外来生物に指定されました。

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