キスで虫歯は本当に移る?恋人・赤ちゃんへの感染リスクと予防策を徹底解説
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日本国内の歯科臨床データおよび日本小児歯科学会の報告によると、虫歯は特定の細菌によって引き起こされる「感染症」の一種に分類されます。その代表格がストレプトコッカス・ミュータンス(ミュータンス菌)やラクトバチラス属の細菌です。これらの菌は糖分をエサにして強力な酸を産生し、歯の表面を覆うエナメル質を溶かしていくことで虫歯を形成します。
臨床の現場で多くの歯科医師が指摘するように、唾液1mlの中には数千万から数億個もの細菌が存在しています。そのため、軽い口づけはもちろんのこと、唾液の交換を伴うディープキスによって虫歯菌が相手の口腔内へ移動すること自体は物理的な事実です。グラスの回し飲みやカトラリーの共有、親子のスキンシップなど、唾液が介在するあらゆる場面がミュータンス菌の感染経路となり得ます。
ただし、ここで混同してはならない決定的なポイントがあります。それは「細菌が一時的に口内に入ること(通過)」と、「その細菌が住み着いて増殖すること(定着)」は全く別の現象であるという点です。細菌が侵入したからといって、その瞬間に虫歯が発生するわけではありません。