キャロル名曲「二人だけ」誕生秘話と矢沢・ジョニーの光と影
リアルタイム世代だけでなく、デジタル配信やSNSを通じてキャロルに触れた若いリスナーの間でも、「二人だけ」への評価は際立っています。ネット上のコミュニティや音楽レビューでは「激しいツッパリのイメージで聴いたら、あまりのメロディの美しさに衝撃を受けた」「男の哀愁がダイレクトに伝わってくる」といった声が数多く見られます。
そして、「二人だけ」を語る上で避けて通れないのが、1975年4月13日に開催された「日比谷野外音楽堂ラストライブ」です。ファンがステージ前に押し寄せ、最後には特殊効果の爆竹から舞台セットが炎上するという凄まじい伝説を残した解散コンサートですが、その混沌の中で演奏されたスローナンバーは、会場の狂乱を一瞬で静寂と涙に変えました。
張り詰めた空気の中、矢沢永吉が絞り出すように歌い、ジョニー大倉が寄り添うようにハモる姿は、まさに青春の終焉を告げる光景でした。燃え盛るステージの煙の中で鳴り響いた音は、今なおファンの脳裏に鮮烈な記憶として焼き付いています。