【歴代レコード大賞】なぜ辞退?最多受賞の裏側と買収疑惑の真相を完全網羅
日本レコード大賞の歴史を語る上で避けて通れないのが、賞の信憑性を根底から揺るがしたスキャンダルと、自らの信念に基づいて賞を拒絶したアーティストたちのレコード大賞 辞退の経緯と真相です。
音楽業界最大の激震となったのが、2016年秋に『週刊文春』が報じたレコード大賞 買収疑惑の真相を巡るスクープでした。2015年の第57回大会において、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「Unfair World」が大賞を受賞した裏で、芸能界の有力重鎮が率いる芸能プロダクション「バーニングプロダクション」から所属事務所LDHに対して「年末のプロモーション業務委託費」名目で1億円(消費税別)の請求書が発行されていたとされる決定的証拠の暴露です。この報道は一般紙やネットニュースにも波及し、賞レースの金銭授受・出来レース疑惑として世間に決定的な不信感を植え付けました。
一方、賞の権威や審査の不透明さに異を唱え、選考対象となること自体を拒否したアーティストも少なくありません。
代表的な事例が、1990年の長渕剛やB'z、Mr.Childrenなどのロック系アーティストたちによるノミネート辞退です。「音楽に優劣をつけるべきではない」「自分たちのファンとの結びつきこそが評価基準」とするスタンスから、多くのトップアーティストが賞レースと距離を置きました。さらに、2003年に「世界に一つだけの花」が200万枚を超える社会現象となったSMAPも、「ナンバーワンにならなくてもいいという楽曲のメッセージと、順位を競う賞レースの理念が矛盾する」として受賞を辞退。旧ジャニーズ事務所所属タレントは、1990年の忍者による新人賞部門辞退以降、2010年に近藤真彦が最優秀歌唱賞を受賞するまでの長きにわたり、原則としてレコ大を含む賞レースへのエントリーを見合わせる方針を貫きました。