胸部Ctで何がわかる?レントゲンとの違いや費用・被曝量を徹底解説
健診や人間ドックの結果票で「肺に影(結節影)あり」「要精密検査」と書かれていると、誰しも強いショックを受けるものです。しかし、CTで見つかる影のすべてが悪性腫瘍(がん)というわけではありません。
実際には、過去に患った肺炎や結核の痕跡(陳旧性病変)、良性の肺過誤腫、一時的な炎症による浸潤影など、良性疾患であるケースも多数を占めます。判定結果を受け取った際は過度に恐れず、速やかに呼吸器内科または呼吸器外科の専門医を受診することが鉄則です。
近年、特に相談が増えているのが「すりガラス陰影(GGO: Ground Glass Opacity)」と呼ばれる所見です。これは肺胞の構造を保ったまま内部がわずかに曇って見える状態で、非浸潤性の早期肺腺がん(上皮内がん)の可能性がありますが、単なる一過性の局所炎症であることも珍しくありません。
すりガラス陰影が指摘された場合、急いで手術を行うのではなく、「3カ月後または6カ月後に再度CTを撮影する経過観察」が標準的なアプローチとなります。炎症であれば数カ月で自然消退しますが、大きさに変化がない、あるいは内部に充実成分(白く濃い部分)が増大してくる場合は、悪性を疑って気管支鏡検査や胸腔鏡下生検などの精密検査へ移行します。