マルタの猫はなぜ愛される?人口比の真相と名所・保護事情2026
「マルタに行けばどこでも足元に猫が群がってくる」というイメージを抱いて渡航すると、少なからずギャップを感じることになります。現地を訪れる前に知っておくべき3つの盲点を整理します。
1. 気候と時間帯による出現率の大きな差
地中海の夏は日中の気温が35度を超える猛暑となります。暑さに弱い猫たちは、日中は石造りの建物の隙間や生い茂る木陰の奥深くに隠れて睡眠をとります。猫たちが活発に姿を現すのは、気温が下がる「早朝(7:00〜9:00)」と「日没前後(18:00〜20:00)」です。真昼の炎天下に観光地を歩き回っても、猫に出会える確率は極めて低くなります。
2. 無分別なエサやりは厳禁
「猫島だから」と観光客が人間の食べ残しやスナック菓子を与える行為は、消化不良や街の衛生環境悪化を招くため固く禁じられています。現地では登録フィーダーが栄養管理されたドライフードを与えているため、旅行者が自己判断でエサをばら撒く行為はマナー違反と見なされます。
3. 商業地と住宅地での温度差
すべての島民が無条件に猫を歓迎しているわけではありません。集合住宅のバルコニーへの侵入や糞尿被害に対する苦情も一部には存在し、過密エリアでの適切な個体数コントロールが議論されています。人間と動物が共存するための「心理的・物理的バウンダリー(境界線)」をいかに維持するかが、現在のマルタ社会における重要課題となっています。