名曲ほっとけないよ徹底解剖!ドラマを彩った奇跡の歌声と裏側

名曲ほっとけないよ徹底解剖!ドラマを彩った奇跡の歌声と裏側にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

この楽曲の圧倒的な魅力の根底には、類いまれなコンポーザー能力を持つシンガーソングライター楠瀬誠志郎の緻密なメロディメイクがある。山下達郎のバッキングボーカルなどを務め、スタジオワークで徹底的に磨き上げられた楠瀬の音楽理論と美意識は、日本人が最も心地よいと感じるコード進行と洗練されたポップセンスを完璧に融合させた。特にサビへ向けて感情をクレッシェンドさせていく構成美は、ポップス職人としての確かな手腕を物語っている。

さらに、作詞を手がけた並河祥富による言葉選びが、楽曲に不滅の生命力を吹き込んだ。強がりながらも不器用な女性を見守る男性の心理、踏み出したいけれど壊したくない微妙な距離感。男性が内に秘める「守ってあげたい」という純粋な庇護欲を、センチメンタリズムに溺れることなく爽やかに描き出したリリックは、当時のJ-POP界において際立って新鮮だった。情景が映画のワンシーンのように脳裏へ浮かび上がる言葉の配置は、今聴いてもまったく古さを感じさせない。

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