南無阿弥陀仏を唱える宗派はどこ?浄土宗・真宗の違いと正しいマナーを徹底解説
お念仏の基本となる「南無阿弥陀仏」という言葉は、サンスクリット語の「ナモ・アミターバ(Namo Amitābha)」または「ナモ・アミターユス(Namo Amitāyus)」を漢字で音写したものです。南無(なむ)は「心から信じてお任せします(帰依する)」を意味し、阿弥陀仏(あみだぶつ)は「無限の光と命を持つ仏(阿弥陀如来)」を指します。つまり、「限りない慈悲と智慧を持つ阿弥陀如来にすべてをお任せし、信じます」という宣言にほかなりません。
日本の伝統仏教の中で、南無阿弥陀仏を主要な実践として唱える宗派(いわゆる浄土系・念仏系宗派)は以下の通りです。
① 浄土宗(じょうどしゅう)
平安末期に法然(ほうねん)が開いた宗派。ひたすら南無阿弥陀仏と声に出して唱える「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」により、すべての人が極楽浄土へ往生できると説きます。
② 浄土真宗(じょうどしんしゅう)
法然の弟子である親鸞(しんらん)が開いた宗派(本願寺派・大谷派など)。自力ではなく、阿弥陀仏の救いを疑いなく受け入れる「他力回向(たりきえこう)」を重んじ、念仏は救いへの対価ではなく感謝の表現と位置づけます。
③ 時宗(じしゅう)
鎌倉時代に一遍(いっぺん)が開いた宗派。念仏の札を配る「配札」や、鉦を打ち鳴らしながら踊る「踊り念仏」で知られ、信不信を問わず阿弥陀仏の名号そのものに絶対的な救いの力があると捉えます。
④ 天台宗(てんだいしゅう)
最澄が開いた総合仏教。法華経を中心としつつも密教や禅、そして阿弥陀仏を念じる念仏の修行(常行三昧など)を包含しており、南無阿弥陀仏を日常の勤行で唱える場面が多々あります。