男性脳・女性脳診断画像は本当?だまし絵の真相と錯視の科学的根拠

男性脳・女性脳診断画像は本当?だまし絵の真相と錯視の科学的根拠の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

SNSやWebメディアで定期的にバズを生み出す代表例が、だまし絵やトリックアートを用いた男性脳女性脳診断だまし絵です。特に有名なのが、黒い影絵の女性が片足立ちで旋回し続ける「回転するダンサー」の画像でしょう。 この画像に対してネット上では「時計回りに見える人は空間認識力に優れた男性脳、反時計回りに見える人は共感力に長けた女性脳」といった解説が添えられるケースが後を絶ちません。しかし、この画像は元来、ウェブデザイナーの茅原伸幸氏が2003年に制作したシルエット錯視と呼ばれるグラフィック作品です。 奥行きの手がかり(陰影や輪郭線の重なり)を意図的に排除した2次元のシルエットであるため、脳が「手前の足を軸にして右へ回転している」と補完するか、「奥の足を軸にして左へ回転している」と解釈するかによって、見え方が180度反転します。観察者の視線が上から見下ろしているか、下から見上げているかという心理的アングルや、直前に見ていた別の視覚情報(プライミング効果)によって回転方向が切り替わるのであり、シルエット錯視どっち回りに見えるかという現象に性差が関与している学術的根拠は存在しません。 同様に頻出するのが「色の識別診断女性脳」と銘打たれたカラーパレット画像です。30色前後の微妙なグラデーションを見せ、「20色以下しか識別できない人は男性脳、33色以上見分けられる人は女性脳(あるいは4色型色覚)」といったキャプションが付与されます。しかし、スマートフォンのディスプレイ性能(有機ELや液晶のキャリブレーション環境)、周囲の照明環境、眼球の水晶体の経年変化による影響が極めて大きく、画面上の画像を眺めるだけで大脳皮質レベルの性差を判定することは光学・生理学的に不可能です。

関連記事