なんでも鑑定団の歴代最高額は5億?番組史上最高値の真相と全記録
番組の歴史において、最高額の5億円と並んで最も世間を騒然とさせたのが、2016年12月20日の特番で放送された「曜変天目茶碗」を巡る騒動です。ネット上では今なお「曜変天目茶碗鑑定額の真相」や「番組最大の誤審疑惑」として語り継がれています。
徳島県の旧家に伝わっていたというその茶碗に対し、古陶磁鑑定の第一人者である中島誠之助氏は「世界に3点しかない国宝に次ぐ、4点目の曜変天目茶碗に間違いない」と断言し、2500万円という鑑定額を提示しました。しかし、もし現存する3点(静嘉堂文庫美術館、藤田美術館、大徳寺龍光院所蔵)に匹敵する本物の曜変天目であれば、国際市場では数十億円から100億円を超える価値がつくと目されていました。なぜ中島氏はあえて「2500万円」という控えめな数字をつけたのか、放送直後から疑問の声が噴出しました。
騒動はこれにとどまりませんでした。中国の著名な陶芸家が「自身が若い頃に制作したお土産用のレプリカであり、1400円程度で売っていたものだ」と名乗り出たほか、奈良大学の研究チームによる蛍光X線分析で現代の釉薬成分が検出されるなど、学術界を巻き込む大論争へ発展。BPO(放送倫理・番組向上機構)への申し立てが行われるなど、まさになんでも鑑定団偽物事件を象徴する前代未聞の事態となったのです。
一方で、視聴者の記憶に深く刻まれているのが対極に位置するなんでも鑑定団最低額のエピソードです。「先祖代々の家宝で数千万円はくだらない」と豪語して持ち込まれた壺や掛け軸が、無残にも「0円」や「1000円」と査定される落差こそが、この番組の真骨頂でもあります。近所の蚤の市で拾ったガラクタ、単なる美術印刷ポスター、現代の大量生産土産品など、依頼人の膨らみきったプライドが粉砕される瞬間は、美術品の目利きがいかに過酷な世界であるかを如実に物語っています。