なぜ「北海道の木彫りの熊」がかわいい?発祥地の秘話とおしゃれ活用法

なぜ「北海道の木彫りの熊」がかわいい?発祥地の秘話とおしゃれ活用法についての真相を徹底解説します。

北海道のお土産の代名詞と思われがちな木彫り熊だが、その真の発祥地が道南の北海道八雲町(やくもちょう)であることをご存じだろうか。そこには一人の貴族と農民たちの温かな物語が存在する。

大正時代末期、旧尾張藩主家の当主であった徳川義親(とくがわよしちか)が渡欧した際、スイスのペザントアート(農民美術)である木彫りの熊に出会ったことがすべての始まりだった。義親は、厳しい冬の時期に仕事が減る八雲の農民たちの副業や生活困窮の救済策として、この木彫り熊の制作を提案。スイスから持ち帰った熊の置物を参考に、農民たちに木彫りを試作させたのである。

1924年(大正13年)、八雲で初めて誕生した木彫り熊は、鮭をくわえておらず、足裏を平らにして可愛らしく座ったり首を傾げたりする姿をしていた。つまり、私たちが今「かわいい」と熱狂している木彫り熊の原点は、すでに100年前の八雲町で生み出されていたのだ。荒々しい道東風の鮭喰い熊とは一線を画す、ユーモラスで愛嬌あふれる造形美こそが、八雲流の真骨頂である。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest