なぜ電車の対面座席は消えた?「気まずい」だけじゃない激減の真相
固定式の対面座席が数を減らす一方で、乗客からの快適性を求める声に応える形で電車の座席配置に関する最新事情は劇的な進化を遂げています。
特筆すべきは、関西圏のJR西日本「新快速」や各私鉄で広く採用されている転換クロスシートの圧倒的な評判です。背もたれの向きを乗客自身が前後に切り替えられるため、常に見知らぬ人と向かい合うことなく進行方向を向いて座ることができます。グループ利用時には向かい合わせにすることも可能で、利便性と心理的快適性を完璧に両立させた理想的なシートとして高く支持されています。
さらに近年、首都圏私鉄を中心に爆発的な広がりを見せているのが、ロングシートとクロスシートを自動で切り替えられる「デュアルシート(L/C座席)」です。京王電鉄の5000系(京王ライナー)や東急電鉄の「Q SEAT」、西武鉄道の40000系(S-TRAIN)など、昼間や一般運行時はロングシートで混雑を緩和し、朝夕の有料座席指定列車としては進行方向向きのクロスシートへ自動転換します。「混雑対策」と「着席ニーズ」を時間帯に応じて切り替える柔軟な運用が、現代のスタンダードとして定着しています。