なぜ慶事も弔事も使える?あわじ結びの本当の意味と祝儀袋マナー徹底解説
日本の贈答マナーにおいて、最も間違いが起きやすいのが水引の使い分けだ。基本となるのは「蝶結び」と「結び切り」の二大系統である。
蝶結びは、何度でも簡単に結び直せる。そのため、出産祝いや入学祝い、長寿の祝いなど「何度あっても喜ばしい慶事」に限定して使うのが鉄則だ。これを婚礼の祝儀袋に使ってしまうと「再婚を望む」という意味に取られかねず、重大なマナー違反となる。
対して、結び切りは固結びで解けないため、「生涯に一度きりであってほしいこと」に用いる。あわじ結びはこの結び切りの一種であり、婚礼関係の慶事はもちろん、全快を祈る快気祝い、さらには不祝儀袋を用いた弔事に至るまで、幅広く適用される最高格の結びとされている。解けない強固さを持つからこそ、あわじ結びは人生の重大な局面すべてを包み込む万能性を持っている。