なぜ限定品は買い占められるのか?転売ヤーの実態と違法性の境目
なぜ限定品は買い占められるのか?転売ヤーの実態と違法性の境目について詳しく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
限定スニーカーや人気アーティストのライブチケットにとどまらず、近年特に過熱したのがゲームハードやトレーディングカードの買占めだ。品薄状態が長期間続いたPlayStation 5の発売当初における狂乱や、空前の爆発的ブームを巻き起こしたポケモンカードゲーム(ポケカ)の新弾発売時には、早朝からの殺到や自動購入プログラム(ボット)を駆使したデジタル買占めが横行した。背景にあるのは、Eコマースの発展とそれに伴う二次流通の利便化だ。
メルカリやヤフオクといった個人間取引(C2C)プラットフォームは、誰でもスマホ一台で即座に出品し、全国の買い手とマッチングできる利便性を提供する。しかし、この利便性が皮肉にも、転売行為を組織的かつ瞬時に現金化する「インフラ」として機能してしまった面は否めない。転売側はシステムの隙を突き、発売開始数秒で在庫を根こそぎ奪い去る。市場に取り残された一般のファンは、定価の数倍から時には数十倍の価格を提示され、断念か高額購入かの二択を迫られる。