スターリンの身長は実際何Cm?厚底と写真修正で隠した独裁者の実像
1945年2月、第二次世界大戦の戦後処理を決定づけた「ヤルタ会談」。歴史の教科書に必ず掲載される有名な3首脳の集合写真には、スターリンの極めて高度な外交的演出意図が隠されていました。
この写真では、左からチャーチル(英)、ルーズベルト(米)、スターリン(ソ連)の3人が横並びの椅子に腰掛けています。当時、ルーズベルト大統領は長身(188cm)ながら下半身麻痺のため立位が困難でした。一方でチャーチルは約168cm。全員を「着席」させることで、立ち姿における最大25cmもの身長差を完全に無効化したのです。
さらにスターリンは、座高を高く見せるため背筋を極端に伸ばし、胸を張った姿勢をキープしました。写真の中央から右にかけて視覚的な安定感を生み出し、西側首脳に引けを取らない強大な大国指導者としてのプレゼンスを世界に印象づけることに成功しました。
当時の駐ソ連米国大使アヴェレル・ハリマンや英外相アンソニー・イーデンの手記には、初めて肉眼でスターリンを見た際の驚きが次のように記されています。
「プロパガンダ写真から想像していた威圧的な大男ではなく、実際に現れたスターリンは、小柄で肩幅が狭く、黄色がかった顔色をした静かな初老の男だった。しかし、その黄色い猫のような冷徹な瞳と、低く響く声には、一瞬で部屋の空気を凍りつかせる圧倒的な威圧感があった」
身長という物理的制約を超え、スターリンは緻密な立ち振る舞いと冷徹な権力誇示によって相手を心理的に圧倒していたことが窺えます。