お風呂上がりに気持ち悪い原因とは?吐き気とめまいの応急対処法
健康意識の高い人ほど陥りがちな「間違った入浴知識」が、体調悪化に拍車をかけている現状があります。ネット上で散見される代表的な誤解を解き明かします。
大きな誤解の代表格が、「汗を大量にかいて老廃物を出すデトックス入浴」という俗説です。発汗によるデトックス効果は医学的にごくわずかであり、過度な発汗は単に身体から貴重な水分と必須ミネラルを奪い、血液濃縮を招くだけです。脱水状態で湯船に浸かり続ける行為は、自ら熱中症と脳貧血を引き起こしにいっているのと変わりありません。
また、「気持ち悪くなったら冷水をがぶ飲みしてスッキリさせる」という対処も危険です。気分が悪いときに冷水を一気に流し込むと、胃壁の神経叢が急激に冷却され、さらなる迷走神経反射を引き起こして嘔吐を誘発します。水は必ず常温に近い温度で、少しずつ口に含むのが鉄則です。
さらに、「お風呂上がりにすぐベッドへ直行して眠る」という習慣も注意を要します。気分が悪いまま倒れ込むように寝てしまうと、万が一嘔吐した際に嘔吐物を喉に詰まらせる窒息の危険があります。体調が戻るまでは、横向き(回復体位)で休むか、背もたれに寄りかかって呼吸を整え、血圧が安定するのを待つのが正しい身の処し方です。