パンチョ渋谷店の現在と閉店理由|発祥の聖地が辿った軌跡と最新情報
ナポリタンといえば喫茶店のサイドメニューという固定観念を根底から覆し、「改めてナポリタンはうまいと言わせたい」という強烈なスローガンを掲げて2009年に産声をあげたのが、スパゲッティーのパンチョ渋谷店(道玄坂1号店)でした。地下へと続く急な階段の先に広がる、赤と白のギンガムチェック柄を基調としたわずか十数席の空間は、常に炒めタマネギと焦がしケチャップの芳醇な薫香に満ちていました。
ファンにとっての巡礼地でもあったこの創業店ですが、スパゲッティーのパンチョ渋谷店の現在はすでに閉店となっており、当時の店舗で食事をすることは叶いません。突如訪れた幕引きに対し、ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、パンチョ渋谷店閉店の真相と理由には、店舗の集客力低下といったネガティブな要素は一切存在しませんでした。
飲食店関係者や当時のビル管理関係の記録によると、最大の要因は入居していたビルの老朽化および渋谷エリア一帯で進行する大規模な都市再開発計画に伴う立ち退きでした。さらに、旧道玄坂店舗の極小な厨房設備では、年々急増するテイクアウト需要や衛生基準のアップデートに対応しきれなくなったという物理的限界も重なりました。その後、明治通り沿いへ「渋谷南口店」として移転オープンを果たし、聖地の灯を守り続けましたが、こちらも契約満了とビル周辺環境の刷新に伴い営業を終了。こうして、パンチョ発祥の地渋谷1号店の経緯は、惜しまれつつも伝説のプロローグとして歴史の1ページに刻まれることになったのです。