らんま1/2声優新旧比較!新作続投の真相とキャスト変更の決定打
玄馬以外のキャラクター変更についても、正当な理由と緻密なキャスティング戦略が存在します。その最たる要因は、旧作で名演を残した名優たちの「逝去」および「時代の変化」です。
風林館高校の「蒼い雷」こと九能帯刀役は、旧作において鈴置洋孝(2006年逝去)が唯一無二のキザで傲慢な怪演を見せていました。新作でこの大役を引き継いだのは杉田智和です。杉田は鈴置の持つ独特の重厚な美声と、どこかズレたナルシシズムのニュアンスを見事に咀嚼し、旧作へのオマージュを散りばめた見事なアプローチを披露しました。
また、あかねたちの父親である天道早雲役は、旧作で大林隆介をはじめとするベテラン陣が演じてきましたが、新作では大塚明夫が担当。豪快でありながら情にもろい父親像を、大塚特有の深みある低音ボイスで見事に演じ分けています。
さらに「黒バラの小太刀」こと九能小太刀役には、旧作の島津冴子から現代声優界のトップを走る佐倉綾音へとバトンが渡されました。佐倉は島津が確立した「高飛車かつ狂気じみた高笑い」の伝統を徹底的に研究し、令和のハイクオリティ作画にマッチしたスピード感ある狂気ヒロインを鮮烈に演じ切っています。