ロッキード事件の真相と黒幕|田中角栄逮捕の決定打と巨額疑獄の謎

話題沸騰中の ロッキード事件の真相と黒幕|田中角栄逮捕の決定打と巨額疑獄の謎について、多角的な視点をご紹介しています。

歴史の教科書でも大きく扱われるロッキード事件ですが、事件の本質は「アメリカの巨大軍需・航空機メーカーによる民間航空機受注を巡る国際的リベート工作」にあります。事件がなぜ起きたのかを紐解くには、当時の航空機市場の背景を把握する必要があります。

1970年代初頭、経営難に喘いでいた米ロッキード社は、開発したワイドボディ旅客機「L-1011 トライスター」の受注獲得に社運を賭けていました。最大のライバルは米マクドネル・ダグラス社の「DC-10」。日本の国内線主要路線に就航する次期大型旅客機の選定を巡り、全日本空輸(全日空・ANA)は激しい売り込み合戦の舞台となったのです。

販売競争を有利に進めるため、ロッキード社首脳は正規の商慣習を逸脱し、巨額の工作資金(秘密リベート)を日本の政官財界へ投入する戦略を決断しました。この不正取引を日本側で仲介したのが、総合商社の丸紅、そして戦後最大の政財界フィクサーと呼ばれた児玉誉士夫でした。

事態が急転したのは1976年2月4日。米上院の公聴会において、ロッキード社のカール・コーチアン副会長らが「日本の政府高官や有力者に多額の資金を渡した」と爆弾証言を行います。国境を越えた証言は瞬く間に日本へ伝播し、三木武夫内閣のもとで東京地検特捜部による徹底捜査の火ぶたが切って落とされました。

関連記事