犬の前足がO脚に曲がる原因は?放置すると危険な骨の病気と受診目安

犬の前足がO脚に曲がる原因は?放置すると危険な骨の病気と受診目安とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

犬の前足がO脚のように曲がっている状態を観察したとき、まず整理すべきは「品種特有の正常な骨格」なのか、「病的な要因による骨・関節の変形」なのかという境界線です。ダックスフンドやコーギー、バセットハウンドといった軟骨異形成犬種は、遺伝的に足の骨が短くやや外側に湾曲する傾向を持っています。しかし、そうした犬種であっても許容範囲を超えてカーブがきつくなっている場合や、トイプードルやチワワ、あるいはゴールデンレトリバーなどの本来前足が真っ直ぐ伸びるはずの犬種で湾曲が見られる場合は、明確な病変を疑わなければなりません。

前足の湾曲を引き起こす犬の前足のO脚の主な原因として、獣医学的に最も警戒されるのが前腕を構成する2本の骨、「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」の成長バランスの破綻です。前足は肘から手首(手根関節)にかけて橈骨と尺骨が平行に並んで支えていますが、どちらか一方の骨の伸びが停止してしまうと、もう一方の伸び続ける骨が弓なりに押し曲げられてしまいます。

この結果、前足が外側へ向かって弧を描く橈骨・尺骨変形障害が生じ、手首の関節が不自然に外側へねじれる犬の手根関節外反(カーパル・バルガス)へと進行します。愛犬の前足が曲がっていると感じた際、それが単なる立ち姿の癖ではなく、骨そのものの湾曲や手首のねじれを伴っている場合は、骨格内部で物理的な歪みが発生している動かぬ証拠です。

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